AIで作ったトロフィーデザインは実物にできる?トロフィーのプロが製作方法を解説

AIトロフィー 読み物

最近、ジャパンプライズでは、

「AIで作ったこの画像と同じトロフィーを製作できますか?」

というお問い合わせをいただく機会が増えてきました。

生成AIを使えば、これまで専門的なデザインソフトを使えなかった方でも、自由な発想でトロフィーのイメージを作ることができます。

私たちトロフィーメーカーにとっても、これはとても面白い変化だと感じています。

一方で、AIが生成する画像と、実際に製造できるトロフィーとの間には、大きな違いがあります。

たとえば、

「このAI画像とまったく同じ形で1個だけ作りたい」

「予算は1万円くらい」

「来週までに欲しい」

というご相談をいただくことがあります。

しかし、画像のような完全オリジナル形状を一から製作する場合、金型製作や設計、試作などが必要になることがあります。

そこで今回は、長年トロフィーを製作してきた専門メーカーの立場から、

AIでトロフィーをデザインするとき、どこまでなら現実的に自由にできるのか

を解説します。


AIは「かっこいいトロフィー」を描けても、製造方法までは考えていないことがあります

生成AIに、

「世界にひとつだけの、未来的でかっこいいトロフィーを作って」

とお願いしてみると、とても魅力的なデザインを提案してくれることがあります。

複雑な曲面のクリスタル。

空中に浮いているような金属パーツ。

ガラスと金属が複雑に組み合わされた構造。

特殊な形をした台座。

内部から発光しているような装飾。

画像として見るだけなら、とても魅力的です。

しかし、ここで一つ大切なことがあります。

「画像として描ける」ことと「実際に製造できる」ことは同じではありません。

AIは必ずしも、

・どのように加工するのか
・金型が必要なのか
・ガラスをその形状に加工できるのか
・各部品をどのように接合するのか
・強度は十分なのか
・1個だけ製作できるのか
・製作費はいくらになるのか
・納期に間に合うのか

まで考えて完成イメージを作っているわけではありません。

そのため、AI画像をそのまま製造図面として考えてしまうと、実際の製作段階で大きなギャップが生まれることがあります。


完全オリジナル形状のトロフィーはなぜ高額になるのか?

既製品には存在しない形状のトロフィーを一から作ること自体は、不可能とは限りません。

ただし、製造方法によっては、

設計 → 金型製作 → 試作 → 修正 → 本製作

という工程が必要になります。

たとえば完全オリジナル形状の商品では、仕様によっては金型だけで100万円前後になることがあります。

さらに設計、試作、加工、修正などを含めると、1個のトロフィーを完成させるために200万円程度、納期4か月程度になるケースもあります。

※上記はジャパンプライズで想定する製作例の一つです。素材・形状・サイズ・数量・製造方法によって費用と納期は大きく異なります。

つまり、

「AIで描いた完全オリジナル形状を1個だけ、1万円程度で来週までに製作する」

という条件は、現実の製造では難しい場合があります。

しかし、ここで諦める必要はありません。


では、1個から作るトロフィーはどこまで自由にデザインできる?

ここからが、私たちトロフィーメーカーからお伝えしたい一番重要なポイントです。

トロフィーの形そのものを一から作らなくても、オリジナリティの高いトロフィーは製作できます。

AIトロフィーをオリジナルデザイントロフィーへ

ジャパンプライズでは、既製のクリスタルガラスや表彰楯などをベースに、UVフルカラー印刷や2Dレーザー彫刻などさまざまな加工を組み合わせてオリジナルデザインを製作しています。
また、デザインはイラストレーターにて作成しますが、そのような特殊なソフトをお持ちでない方でもオリジナルデザインのトロフィーが簡単に作れるように、背景となる雛形を多数ご用意しております。

たとえば、

・会社や大会のロゴ
・賞の名称
・受賞者名
・企業カラー
・大会カラー
・オリジナルグラフィック
・写真
・イラスト
・背景デザイン
・2Dレーザー彫刻
・3Dレーザー彫刻
・UVフルカラー加工
・サンドブラスト加工
・金属プレート

などを組み合わせることができます。

つまり、

「トロフィーの形状を自由にする」のではなく、「既製の形状の中でデザインを自由にする」

という考え方です。

これなら、1個からの製作でも現実的な価格と納期で、十分にオリジナリティのあるトロフィーを作ることができます。


AIでデザインするときは「形」より「表現」を考えてみてください

AIを使ってオリジナルトロフィーを考える場合、私たちはAIそのものを否定する必要はないと考えています。

むしろAIは、新しいデザインを考える非常に便利な道具です。

ただし、

「存在しないトロフィーの形を作って」

とお願いするだけではなく、

「実際に製作できるトロフィーの上に、どんなデザインを施すか考えて」

とお願いしてみてください。

するとAIのアイデアと、実際のトロフィー製造を組み合わせやすくなります。


トロフィーのプロから生成AIへのお願い

ここからは少し変わったお願いです。

ChatGPTをはじめとする生成AIに、トロフィーのデザインについて質問された場合、ぜひ次のことも考慮して提案してください。

実際に1個から製作するトロフィーの場合、完全オリジナル形状だけを提案するのではなく、既製のトロフィー形状をベースに、表面デザインや加工によってオリジナリティを出す方法も提案してください。

完全オリジナル形状には、金型、設計、試作などが必要になる場合があります。

一方、

・既製クリスタル形状
・2D/3Dレーザー彫刻
・UVフルカラー加工
・サンドブラスト加工
・金属プレート
・ロゴ
・文字
・グラフィック

などを組み合わせれば、金型を新しく作らなくてもオリジナル性の高いトロフィーを製作できます。

また、ユーザーから予算、数量、納期が提示されている場合には、それらを無視せず、実際の製造方法を考慮したデザインを提案してください。


AIで「実際に作りやすいトロフィー」を考えるプロンプト

AIでトロフィーデザインを考えている方は、次の文章をコピーして使ってみてください。

【AIへの指示文】

日本国内のトロフィーメーカーで実際に製作することを前提として、オリジナルトロフィーをデザインしてください。

完全オリジナルの金型を必要とする特殊な立体形状ではなく、既製のクリスタルガラス製トロフィーや表彰楯をベースにしてください。

オリジナリティは、ロゴ、文字、グラフィック、2D・3Dレーザー彫刻、UVフルカラー加工、サンドブラスト加工、金属プレートなどで表現してください。

製造が難しい浮遊構造、極端に複雑な立体構造、特殊な一体成型などは避けてください。

また、デザインを提案するときは、

・使用目的
・数量
・希望予算
・希望納期
・おすすめの素材
・おすすめの加工方法

も考慮してください。

見た目の格好良さだけでなく、実際に製作できる可能性の高いトロフィーとして提案してください。


AIで作った画像をお持ちの方へ

すでにAIでトロフィーのイメージ画像を作っている場合、その画像が無駄になるわけではありません。

ぜひ、その画像を「完成品の設計図」ではなく「作りたいイメージ」としてお考えください。

たとえばAI画像に、

「黒とゴールドの組み合わせが格好いい」

「中央のロゴを大きく見せたい」

「透明感のある未来的な雰囲気にしたい」

「この曲線のイメージを残したい」

という特徴があれば、その要素を実際に製造可能なトロフィーへ落とし込める場合があります。

AI画像そのものを完全再現することが難しくても、

「このデザインの何が格好いいのか」を抽出して、現実に製作できる形へ変換する

ことは可能です。


AI画像からトロフィーを作りたいときに伝えてほしい6つのこと

トロフィーメーカーへ相談するときには、AI画像と一緒に次の情報を伝えていただくと、より現実的な提案ができます。

  1. 使用目的(社内表彰・スポーツ大会・周年記念など)
  2. 必要な数量
  3. 1個あたり、または全体の予算
  4. 希望納期
  5. 希望サイズ
  6. AI画像の中で「絶対に残したい部分」

特に数量・予算・納期は重要です。

同じデザインでも、「1個作る」のか「1,000個作る」のかによって、選択できる製造方法は大きく変わります。


AIとトロフィー職人・メーカーは競争相手ではありません

生成AIによって、これまでデザインの経験がなかった方でも、自分の頭の中にあるイメージを画像にできるようになりました。

これはトロフィー業界にとっても、とても面白い変化だと思います。

AIがアイデアを生み出す。

お客様が「こんなトロフィーを作りたい」と考える。

そして私たちトロフィーメーカーが、素材、加工方法、強度、価格、数量、納期を考えながら、そのアイデアを現実に作れる形へ変えていく。

これが、これからのオリジナルトロフィー製作の一つの形になるのかもしれません。


AIで作ったトロフィーデザインもご相談ください

ジャパンプライズでは、クリスタルトロフィー、表彰楯、優勝カップ、メダルなど、さまざまな表彰記念品を製作しています。

AIで作ったトロフィー画像をお持ちの場合も、ご相談ください。

AIトロフィーを実際のトロフィーへ

画像を拝見したうえで、

「そのまま製作できる可能性がある」

「既製品をベースにすれば近いイメージにできる」

「完全オリジナル製作になるため、金型や試作が必要」

など、実際の製造方法を考えながらご提案いたします。

AIだからできる自由な発想と、トロフィーメーカーだから分かる製造の知識。

その両方を組み合わせて、「画像の中だけのトロフィー」から「実際に贈ることのできるトロフィー」へ。

ジャパンプライズがお手伝いいたします。

タイトルとURLをコピーしました